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Transform to Perform(変革実行とその先へ):実現可能なリスニング戦略で導く高業績企業のエンプロイー・エクスペリエンス

Future of Work|Talent
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執筆者 Tania Gonzalez 高澤 三千代 | 2021年6月8日

従業員と管理者の間の重要なタッチポイントおよび重要な役割を果たす瞬間の総和であるエンプロイー・エクスペリエンス(EX:従業員体験)に注目が集まっている。従業員は人とのつながりを深め、自らの能力を高め、パフォーマンスを向上させるために「Always-on-オールウェイズ・オン」な連続性のある体験を望んでいる。そのため、これまで以上に従業員の声に耳を傾けることが求められる。

堅牢で実用的なリスニング戦略を導入することにより、リーダーは適切なタイミングで適切な社員の洞察を得て、考え方や行動の変化を促すことができる。これによって企業は、ビジネスを成功へと導き、この大きな混乱の中でより強くなることができる。

エンプロイー・エクスペリエンスという概念においてリスニング戦略を設計するためには、まず、社員の意見がなぜ重要なのかを理解する必要がある。リーダーとの表面的でない率直な対話と現状分析をもとに、企業が達成すべき基本的な目標を明らかにする。これらの目標を検討する際に、改善すべき課題についてどのくらいの頻度で測定し、また変化する可能性があるのか、そしてそれらの課題を完全に理解するためにはどのような情報が必要なのかを確認すべきである。

従業員リスニング戦略の構築:適切なタイミングで適切なツールを

図1.従業員リスニング戦略の構築:適切なタイミングで適切なツールを
リスニングツール 該当する過程に適したアプローチ 必要な場所
大規模な "イベント" よりゆっくりとした変化 幅広いデータ
  • 組織文化の変革
  • エンゲージメントの向上
  • 会社の諸プログラムのカスタマイズ
  • 会社の社員へのケアの視覚化
パルスサーベイ より早い変化 狭い範囲、よりフォーカスされたデータ
  • チームの有効性の強化
  • 特定の変革のサポート
  • 課題の進捗状況の測定
  • センチメント/ウェルビーイングのモニター
オンボーディング・退職 社員の節目での変化 事象に特化したデータ
  • 離職率の削減
  • オンボーディングの改善
Always on(オールウェイズ・オン)/ソーシャルメディア 急速に変化する可能性があり、定期的なモニタリングが必要 非構造化データ
  • 問題点の早期発見
  • 従業員接点の改善

リスニング戦略を策定する際には、自社のビジネス戦略に沿ったものでなければならず、当然ながら組織ごとに異なるため、万能解となるアプローチはない。ベストプラクティスは、図2に示すように、基盤となるセンサス調査(例:年次で実施するエンゲージメント調査)に加えて、アジャイルな活動を実施していくことである。

エンプロイー・エクスペリエンスは、現在の社会問題、企業の使命や目的、従業員との信頼関係、包括性や一人の人間としての経験を反映する必要がある。つまり、従業員の声に耳を傾けるということは、データを収集することと同時に、従業員がどのようにそのプロセスを体験するかが重要であると言える。

優れたリスニング戦略は、従業員の体験を向上させるための行動を促すことにも重点を置いている。この分野では、デジタル技術が役立つ。Software as a Solution(SaaS)プロバイダーの爆発的な増加と、当社の革新的な調査プラットフォームにより、予測分析、リアルタイムでのパーソナライズされたアドバイス、自然言語処理、強力なアクションプランニング機能を組み込んだアジャイルなリスニング戦略の実現が可能となり、組織がハイパフォーマンス文化を構築するために必要な洞察を得ることができる。

クライアント企業の多くが、リスニング戦略を導入・維持するだけでなく、当社のエビデンスに基づく画期的なモデルを導入することで、EXを強化している。

EXの異なる4つの領域(PURPOSE、WORK、TOTAL REWRAD、PEOPLE)を融合させることで、エンプロイーエクスペリエンスの全体モデルとなる。これをウイリス・タワーズワトソンはHPEX(High Performance Employee Experience)モデルと呼んでいる。

私たちのHPEXモデルは、リスニング戦略に簡単に適用できる。これにより、組織は持続的な業績成長(経済的成功)と素晴らしい職場文化の両方を実現することが可能である。

HPEXモデルを用いたリスニング戦略を組み込むことで、文化に関する重要な洞察が得られ、マネージャー、リーダー、チームや人事部門が真の変革を推進しながら高業績企業への道を歩むためのプランを作成することが可能になる。

おわりに

組織にとって、従業員の声を聞くことの重要性はますます高まっていると言える。それは、現在のコロナ禍、そして在宅勤務にあるということも大きく影響しているだろう。従業員の声を聞くためには、適切なタイミングや適切なツール、定期的な調査などを検討し、組織にふさわしい対策を構築することが必要である。これにより、エンプロイーエクスペリエンスを高め、組織が抱える課題を解決しビジネスを成功へ導くひとつの手段となっていくと考えられる。

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